ムナシンハ(17歳)

北東部ポロンナルワ出身。無口であまり喋らないが良く働く。

色彩バランス、構成がすばらしく、精神性も高い。知性と感性のバランスのとれた素晴らしい作品。デフォルメされた雲の表現が面白い。絵の具で描いた後の細い描線が見事に溶け込んでいる。
 
       
ルワン(19歳)

内戦地域の戦闘で父を失う。3人兄弟の真ん中。兄はお坊さん、弟は同じ施設で暮らす。

一心に描いている気持ちが伝わってくる。モチーフに仏教説話を選んだことも、まじめな気持ちが表れている。謙虚なところもあり好青年。
  ヒシャラ(16歳)

’97年内戦で父を失う。’07年母が居住しているところが反政府軍に攻撃され、そのショックは大きかった。

田畑を丁寧に描いているところから、努力家で働き者であること、祈りに似た思いを抱いていることがわかる。
やや陰鬱な空の表現と、子供を抱く母の不安げな表情は、母が暮らす内戦地域の状況を懸念しているからだろう。感性も強いが理性が勝っており、自分のことよりも人のためという思いが伝わってくる。

       
    ルーワン ラトナ(16歳)

反政府軍に父を殺されたので、軍隊に入りたいと思っている。母と妹は健在。

画面構成や人物の動きがよい。絵は得意ではないかもしれないが、表現したいという気持ちが生き生きと感じられる。最後まで描ききった持続力も評価したい。